お菓子作りにはどんな道具が必要?
お菓子作りを始めるとき、どんな道具があれば良いでしょう?
初めてだからといってすべて最初から揃える必要はありません。
家にあるものを使っても良いし、なければないで済むこともありますが、お菓子作りには料理(毎日の料理に必要な道具)と大きく違うことがあります。
この重要な3点に使う道具が、意外と一般の家庭にはないことも多く、「正確に計る」「泡立てる・撹拌する」ための道具がもし家にないときには、これからさまざまなお菓子を作っていくとき必ず必要になって来ますので、まずハカリとミキサー、サイズ違いのボウル、粉ふるいなどはまず揃えて、あとは作るお菓子に応じて必要な道具を揃えていくのが良いです。
ハカリ選びのポイント
ほとんどのハカリに備わっている機能として「風袋引き機能」と「オートパーワーオフ」があります。
風袋引き機能
容器の重さを引いた中身の重量だけを表示する機能で、容器を載せてからゼロに合わせることで中身の重さだけ計ることができ、追加計量も同じようにできて便利な機能です。
オートパーワーオフ
使用後に電源を切り忘れても一定時間が過ぎると自動的に電源が切れる機能です。これが意外に便利。次の工程に気を取られて電源切り忘れということが防げます。
計測単位
多くのハカリは最小1gの表示ですが、中には微量モードにより100gまでは0.1g単位で計れる機能のついているハカリもあります。
パン作りの際のイースト計量など、わずか数グラムを計るときに誤差が少なく便利です。
お菓子作り入門ではここまでの単位で計量しなくても大丈夫なことが多いようです。
最大量は2kgあるほうが、ボウルなどをおいて計るにも余裕があっておすすめです。
ふるい選びのポイント
カチャカチャタイプ
広範囲に飛び散らず、粉ふるいとしては便利ですが、濾したり裏ごしなどには使えない単機能です。粉の目詰まりに注意が必要です。
二重網のストレーナー
網部分が二重のため、効率よく決め細かく震えます。濾しの作業では細かく濾すことができます。引っ掛け部分があるので、ボウルのフチに引っ掛けて濾したり、計量用のときもボウルにストレーナーを引っ掛けてストレーナーに直接粉を入れて計れます。
裏ごし器
裏ごし器を粉ふるい兼用で使うこともできます。広い面積で作業ができるので手早くできますが、粉ふるいに使用すると周囲に飛び散りますので、大きめの紙を敷くなど使い方に注意が必要です。
ボウル選びのポイント
生クリームの泡立てにも飛び散りにくい深型ステンレス製は錆に強く衛生的
ポリカーボネートボウルは電子レンジでも使えるので温める工程でもOKでパン作りのときには発酵具合も見やすい。
耐熱ガラスボウルは加熱もでき、塩分・酸にも強いので調理に向きます。他の材質に比べて重いことと、急冷などによる破損には注意が必要
家庭用ステンレスボウルは、サイズも豊富で多用途だが、比較的浅く、泡立てなどでは飛び散ってしまうこともある
泡立てには深型ステンレスの21cm・24cm位がつかいやすく、さまざまなお菓子作りにも安心です。材料の小分け用や、温めにも対応するボウルがサイズ違いであるとますます便利です。
その他、道具選びのポイント
泡立て器のサイズは?
ボウルの大きさと、手の大きさに合わせてください。
よく売れているのは#9 #10のサイズです。
ボウルサイズとの相性は、
21cmのボウルで、ワイヤー部分15cm
24cmのボウルで、ワイヤー部分20cm 程度
刷毛はどんな材質がいい?
一般的に動物の刷毛は細くしなやかで柔らかく生地を傷めませんが、毛が抜けやすく扱いは少し注意が必要です。
シリコンの刷毛は、ソフトで弾力があり毛抜けの心配がありません。匂いもつきにくく、使用後は洗えば簡単にきれいになり衛生的です。
業務用クリーン刷毛は、ヤギ毛のようなしなやかさでありながら、匂いもなく毛抜けの心配もなく、シリコン刷毛と動物毛の良さを兼ね備えています。
生地の表面に卵を塗るなどのときにはどれを使ってもほぼ変わりはありませんが、シロップを打つようなときには、シリコン刷毛のように毛が太く密度が低いと、刷毛自体にシロップを含まないため、動物毛や業務用クリーン刷毛のように毛が細く、植毛密度の高い刷毛のほうが使いやすいです。広く業務用で使われている刷毛です。